コラム
ご自宅や管理物件の外壁洗浄を検討しているものの、費用の見当がつかず悩んでいませんか?
外壁洗浄の費用は建物の種類や汚れの状態、洗浄方法など多くの要因で変動するため、適正価格を把握するのは容易くありません。
本記事では、戸建てやアパートといった建物別の費用相場、価格設定の根拠となる7つの要因を解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、外壁洗浄の適正価格を把握してください。
外壁洗浄の費用は、建物の種類や規模によって大きく変動するため、一般的な目安を知ることで予算を立てやすくなります。
ここでは、代表的な4つの建物タイプ別に費用相場を紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
戸建て住宅の費用相場は3万〜15万円と幅広く、建物の状況で大きく変動します。
もっとも安価なケースは、足場不要な2階建て住宅の高圧洗浄で、この場合は3万~7万円が目安です。
一方、3階建てで洗浄面積が広かったり、カビ汚れがひどく特殊なバイオ洗浄が必要だったりすると費用は10万円を超えてきます。
さらに隣家との距離が近く足場の設置が必須となれば、足場代だけで10万円以上が加算されることも。
このように条件次第で価格は大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取り、作業内容と金額を比較することが後悔しないためのポイントです。
2〜3階建てのアパートの費用相場は10万〜40万円です。
戸建て住宅よりも洗浄面積が広く、高さもあるため、多くの場合で足場の設置が必要になります。
足場費用だけで10万〜20万円程度かかるのが一般的で、これが価格帯を引き上げるおもな要因です。
建物の構造が複雑であったり、全戸のベランダ内まで洗浄したりする場合は、作業の手間が増えるためさらに費用が加算されます。
とくに賃貸物件では、定期的なメンテナンスとして外壁洗浄を実施することで、物件の資産価値を維持できるため、オーナーにとって重要な投資といえるでしょう。
5階建て前後の中規模マンションの場合、費用相場は20万〜60万円となります。
この規模になると足場の設置は必須です。
より大規模で頑丈なものが求められます。
高所での作業が増えるため、安全対策に関する費用も価格に含まれてきます。
外壁材の劣化が進んでいる場合は、洗浄だけでなく部分的な補修工事も同時に提案されることが少なくありません。
長期修繕計画に基づき、洗浄だけでなく補修の予算も考慮に入れておくと、その後のメンテナンスがスムーズに進むでしょう。
10階建て以上の大型マンションでは、50万〜70万円、場合によってはそれ以上が費用相場です。
ゴンドラや大型クレーン車を用いた作業が必要となり、専門的な技術と厳重な安全管理が求められます。
また、作業期間が数週間から1ヶ月以上に及ぶことも珍しくありません。
前面道路の使用許可や警備員の配置など、洗浄作業以外の手配も必要になるため、諸経費も高額になります。
管理組合で複数の施工会社の実績や提案内容を十分に比較し、慎重に業者を選定することが大切です。
建物の種類だけで費用が決まるわけではありません。
実際には、さまざまな条件が組み合わさって最終的な金額が算出されます。
見積もりの内訳を正しく理解するために、価格の変動要因を知っておくことが重要です。
以下に、費用を左右する代表的な7つの要因を解説します。
これらの要素がどう影響するかを知ることで、業者の見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
建物の費用を決定するもっとも基本的な要素が、外壁の面積です。
単純に面積が広ければ広いほど、洗浄にかかる時間や手間、使用する水の量が増えるため、比例して費用は高くなります。
見積書では「m²単価×面積」で費用が算出されるのが一般的です。
とくに階数が高くなると、高所作業のための足場やゴンドラが必要になる場合があります。
これらの仮設費用が、洗浄費用全体を大きく押し上げる要因となることを覚えておきましょう。
正確な面積を把握するためにも、業者による現地調査は不可欠です。
外壁に使用されている素材によって、最適な洗浄方法は異なり、費用も変動します。
一般的なサイディングやタイルは耐久性が高く、高圧洗浄に対応できることが多いです。
しかし、リシンやスタッコといった吹き付け塗装のモルタル壁や、繊細なデザインの塗り壁は注意が必要です。
強い水圧で洗浄すると、塗装が剥がれたり壁の表面を傷つけたりするおそれがあります。
そのため、水圧を弱めたり薬剤を使って優しく洗浄したりといった特別な配慮が必要となり、手間が増える分だけ費用が加算されます。
軽いホコリや排気ガスによる黒ずみ汚れは、基本的な高圧洗浄で落とすことが可能です。
一方で、日当たりの悪い北側などに発生しやすいコケや根を深く張った黒カビ、金属部分から発生したサビなどは頑固で、簡単には除去できません。
これらの汚れには、専用の薬剤を用いて根本から分解・殺菌する「バイオ洗浄」という手法が効果を発揮します。
特殊な薬剤と専門知識が必要になるため、高圧洗浄に比べてm²あたりの単価が割高に設定されています。
▼カビ汚れの落とし方について詳しく知りたい方はこちら
【場所別】カビ汚れの落とし方と5つのカビ用薬剤の特徴を解説
外壁洗浄の見積もりには、外壁そのものの洗浄費用以外に「付帯工事」が含まれることがあります。
これは、外壁洗浄と合わせて行う追加作業のことです。
たとえば、雨樋に詰まった落ち葉や泥の清掃、窓ガラスや網戸の洗浄、ベランダや玄関ポーチ、駐車場のコンクリート床の洗浄などがあげられます。
もちろん、これらは必須ではありません。
しかし、足場を組む際にまとめて依頼することで、個別に頼むよりも総額を安く抑えられるメリットがあります。
洗浄方法には大きく分けて、水の力で汚れを吹き飛ばす「高圧洗浄」と、薬剤の力で汚れを分解する「バイオ洗浄」があります。
どちらを選ぶかで費用が変わります。
高圧洗浄はもっともスタンダードで安価な方法ですが、カビやコケを根元から除去することはできません。
一方、バイオ洗浄は薬剤費と専門的な手間がかかるため高価になりますが、カビを根絶し、汚れの再発を長期間抑える効果が期待できます。
どちらが最適かは、汚れの原因と建物の状態を見極めて判断することが大切です。
外壁の劣化状況も、費用を左右する要因です。
長年の紫外線や雨風により、外壁には細かいひび割れ(クラック)や塗装の剥がれ、シーリングのひび割れといった症状が現れます。
これらの劣化を放置したまま高圧洗浄を行うと、隙間から水が浸入し、雨漏りや建物の構造部分の腐食につながる危険性も。
そのため、多くの業者では洗浄前に下地の補修を提案します。
補修費用が別途発生するため全体の費用は上がりますが、建物の寿命を延ばすためには不可欠な投資です。
外壁洗浄を依頼できる業者には、専門の洗浄業者や塗装業者、大手リフォーム会社、ハウスクリーニング業者などさまざまなタイプが存在します。
価格帯は、地域密着の専門業者や個人の塗装業者が比較的安価な傾向です。
一方、大手リフォーム会社は、広告宣伝費や人件費が価格に上乗せされる分、高価になる傾向があります。しかし、品質管理や保証制度が充実している安心感があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の予算や要望に合った業者を選ぶことが、満足のいく結果につながるでしょう。
外壁洗浄の費用を抑えるには、複数の業者から見積もりを取ることが基本です。
3社以上の比較により、適正価格が見えてくるでしょう。
また、繁忙期の春秋を避け、閑散期の夏冬に依頼すると割引してもらえる可能性があります。
部分洗浄という選択肢も検討する価値があります。
とくに汚れが目立つ北側だけ、道路に面した側だけなど、範囲を限定することで費用を大幅に削減可能です。
さらに、近隣と共同で依頼したり、外壁塗装と同時に実施したりすることで、移動費や足場代を節約できるでしょう。
定期的な簡易清掃を自分で行うことも、大規模な洗浄頻度を減らす効果的な方法といえます。
外壁洗浄の費用は建物の種類やさまざまな要因によって変動しますが、適正価格を把握することで賢い選択が可能になります。
ビカンテックの「ビカン工法」は、特殊洗剤を用いてカビや菌類を漂白するのではなく、根元から死滅させて除去し美観を復元します。
さらに防カビ・防菌処理施工により、長時間カビの発生を防止でき、美観が長持ちするのが特徴です。
環境に優しい洗剤を使用し、ブラシで擦る方法ではないため素材を傷めません。
リフォームに比べて短時間で施工でき、費用を抑えられるメリットもあります。
お近くの加盟店が対応いたしますので、まずは汚れの状況をご相談ください。
この記事の監修者
平田愼二Hirata Shinji
株式会社ビカンテック
営業部
プロフィール
2010年よりビカンテック加盟店募集営業・加盟店の開業支援、数多くの加盟店との連携を取りながら営業・施工応援に従事。
日々加盟店の売上実績に貢献できるよう活動している。
洗浄施工実績多数。
©2010 becantec Co.,Ltd.