コラム

公開日 2025.09.30 更新日 2025.10.17

外壁汚れ11種類の原因とその特徴や専門業者に依頼する判断基準を解説

ご自宅や管理物件の外壁に見られる黒い筋や緑の汚れ、その正体と原因を正確に把握されているでしょうか?

 

美観を損なうだけでなく、放置すれば建物の寿命を縮める危険なサインかもしれません。

 

本記事では、コケやカビ・サビといった代表的な外壁汚れ全11種類について、それぞれの原因と特徴を解説します。

 

さらに、自分で掃除できるか専門業者に依頼すべきなのか、その判断基準も提示します。

 

建物の資産価値を守るために、お役立てください。

 

外壁汚れ11種類の原因と特徴

外壁の汚れは、住まいの印象を大きく左右します。

 

しかし、その原因は1つではなく、汚れの種類によって対処法も大きく異なります。

 

放置すれば、建物の劣化を早める危険なサインであることも少なくありません。

 

ここでは、外壁汚れを以下の3つの系統に分類して解説します。

 

  • 湿気や日当たりが原因!生物系の汚れ
  • 周辺環境が原因!非生物系の汚れ
  • 塗装の劣化が原因!放置は危険な汚れ

 

外壁汚れがどれに当てはまるか、まずは原因を正しく把握しましょう。

 

湿気や日当たりが原因!生物系の汚れ

ジメジメした場所や日当たりの悪い外壁に発生しやすいのが、生物を原因とする汚れです。生命力があるため、一度発生すると根絶が難しい場合もあります。

 

美観だけでなく、建材や住人の健康に影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。

 

ここでは、代表的な4つの生物系の汚れを紹介します。

 

  • コケや藻による緑色の汚れ
  • カビによる黒や白・赤などの斑点状の汚れ
  • ツタによる壁を覆い尽くす植物汚れ
  • クモの巣や虫による軒下や隅の汚れ

 

それぞれの特徴を理解し、早期発見と適切な対処につなげることが大切です。

 

コケや藻による緑色の汚れ

湿気が多く日光が当たりにくい北側の壁や、地面に近い部分に出やすい現象です。

 

外壁表面の凹凸に水分が溜まることで根付き、緑色に広がっていきます。

 

美観を損なうだけでなく、常に壁を湿った状態にするため、外壁材の劣化を早める一因となります。

 

また、ほかの汚れを付着させやすくする性質も持っているため、留意が必要です。

 

初期段階であれば自分で除去することも可能ですが、広範囲に及ぶ場合は専門業者への相談が賢明です。

 

カビによる黒や白・赤などの斑点状の汚れ

カビはコケと同様に湿度の高い場所を好みます。

 

黒や白、赤・ピンクなどさまざまな色の斑点として現れるのが特徴です。

 

とくに黒カビは根を深く張るため、表面を洗浄しただけでは再発しやすい厄介な汚れといえます。

 

外壁の劣化を促進するだけでなく、胞子がアレルギーの原因になるなど、人の健康に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

 

そのため、除去する際は胞子を吸い込まないよう、マスクなどの保護具を必ず着用しましょう。

 

ツタによる壁を覆い尽くす植物汚れ

ツタは緑の景観を作る一方で、建物にとっては深刻なダメージの原因となり得ます。

 

根が外壁材の隙間やひび割れに入り込み、内部から壁を破壊するおそれがあるからです。

 

水分を常に保持するため、外壁の腐食やカビの発生も誘発します。

 

無理に剥がすと塗装や外壁材まで一緒に剥がしてしまうことも少なくありません。

 

ツタが壁に張り付いている場合は、ご自身で対処せず、専門業者に除去と壁の状態の診断を依頼するのがもっとも安全です。

 

クモの巣や虫による軒下や隅の汚れ

軒下や窓の隅、照明の周りなどに張られたクモの巣は、それ自体が汚れて見える原因になります。

 

粘着性があるため、砂やホコリ、排気ガスなどを吸着して黒ずんでいくのが特徴です。

 

また、虫の死骸やフンが付着することもあります。

 

これらは建物の構造に直接的な害を与えることは少ないですが、長期間放置するとシミになる可能性があります。

 

定期的にブラシなどで払い落とすことで、美観を維持しやすくなるでしょう。

 

周辺環境が原因!非生物系の汚れ

建物の立地や周辺の環境が原因で発生するのが、非生物系の汚れです。

 

交通量の多い道路沿いや工場地帯など、特定の環境下で目立ちやすくなる傾向があります。

 

これらの汚れは、種類によって性質が大きく異なるため、それぞれに適した掃除方法を選ばなければなりません。

 

ここでは、とくに発生しやすい3つの非生物系の汚れを解説します。

 

  • 雨だれによる窓サッシ下の黒い筋汚れ
  • 排気ガスによる道路沿いの壁の黒ずみ汚れ
  • 砂やホコリによる全体のくすみ汚れ

 

汚れの正体を見極め、効果的な対策を行いましょう。

 

雨だれによる窓サッシ下の黒い筋汚れ

窓サッシや換気フードの下に、黒い筋のような汚れが付いているのが雨だれです。

 

壁を伝って流れる雨水が、サッシなどに溜まったホコリや汚染物質を巻き込みながら乾くことで発生します。

 

最初は薄い汚れですが、同じ場所を繰り返し雨水が通ることで、徐々に濃く黒いシミとして定着してしまいます。

 

外壁塗装の撥水性が低下しているととくに発生しやすくなるため、美観を回復するには洗浄と合わせて塗装のメンテナンスも検討しましょう。

 

▼外壁メンテナンスの時期について詳しく知りたい方はこちら
外壁メンテナンスの時期を示す5つの劣化サインと外壁材の種類別目安も解説

 

排気ガスによる道路沿いの壁の黒ずみ汚れ

交通量の多い道路や駐車場に面した建物でよく見られるのが、排気ガスによる黒ずみ汚れです。

 

排気ガスには油分が含まれており、それが外壁に付着することで、ベタベタとした頑固な汚れになります。

 

油性の汚れであるため、単なる水洗いではなかなか落ちません。

 

また、静電気によってホコリなどをさらに吸着し、時間と共に黒さを増します。

 

除去するには、専用の洗浄剤や高い技術が必要になることが多い汚れです。

 

砂やホコリによる全体のくすみ汚れ

風によって運ばれてきた砂や土ボコリが外壁に付着し、全体がうっすらと汚れて見える状態です。

 

とくにザラザラとした質感の外壁は、凹凸部分に汚れが溜まりやすくなります。

 

雨だれや排気ガスのように局所的に目立つことはありませんが、家全体の印象をくすませ、古びて見せる原因となります。

 

比較的落としやすい汚れではあるものの、高圧洗浄機などを使う際は、外壁材を傷めないよう水圧の調整に注意が必要です。

 

塗装の劣化が原因!放置は危険な汚れ

外壁の汚れの中には、壁を保護している塗装の劣化が原因で発生するものがあります。

 

これらは単なる汚れではなく、建物の防水機能が低下していることを示す危険なサインです。

発見した場合は、見た目の問題として軽視せず、早急な対処が必要となります。

 

ここでは、とくに注意すべき4つの劣化による汚れのサインを説明します。

 

  • サビによる金属部からの茶色い筋汚れ
  • チョーキングによる手で触ると付く白い粉汚れ
  • 色あせによる全体的な汚れ
  • ひび割れによる無数の線状の割れ

 

これらのサインを見逃さないことが、住まいの寿命を守ることにつながります。

 

サビによる金属部からの茶色い筋汚れ

サビは金属部分から発生し、雨水によって流れ出して茶色い筋汚れを作ります。

 

手すりや雨どい、釘などの金属部分が原因となることが多いでしょう。

 

もらいサビという現象もあり、近くの金属から流れてきたサビが外壁に付着することも。

 

サビは放置すると外壁に深く浸透し、除去が困難になります。

 

金属部分の防錆処理や、早期のサビ除去が重要です。

 

サビが広がる前に対処することで、外壁へのダメージを最小限に抑えられるでしょう。

 

チョーキングによる手で触ると付く白い粉汚れ

外壁を手で触ったときに、チョークのような白い粉が付く現象をチョーキングと呼びます。

 

これは紫外線や雨風の影響で、塗料に含まれる樹脂が分解され、顔料が粉状になって表面に現れたものです。

 

塗膜が寿命を迎え、壁を保護する力が失われていることを示す明確なサインです。

 

防水性が著しく低下しているため、放置すると外壁材が水分を吸収し、建物の構造にまで悪影響を及ぼす可能性があります。

 

早急な塗り替えが必要です。

 

色あせによる全体的な汚れ

新築時や前回の塗装時と比べて、外壁の色が全体的に薄くなったり、くすんで見えたりするのが色あせです。

 

おもな原因は、塗料の顔料が紫外線のエネルギーによって破壊されることです。

 

とくに、赤や黄色などの鮮やかな色は、色あせが目立ちやすい傾向があります。

 

色あせは、塗膜の劣化が始まっている証拠であり、チョーキング現象の前兆ともいえます。

 

美観の問題だけでなく、防水性などの保護機能も低下し始めている状態です。

 

ひび割れによる無数の線状の割れ

外壁表面に髪の毛のような細い線から、目視で確認できる太い線まで、さまざまなひび割れが発生することがあります。

 

これは建物の揺れや、外壁材・塗装の経年劣化による収縮などが原因です。ヘアークラックと呼ばれる細いひび割れでも、放置すれば雨水が浸入する経路となります。

 

内部の鉄筋を錆びさせたり、雨漏りの原因になったりと、建物の耐久性に深刻な影響を与えるもっとも危険なサインの1つです。発見次第、専門業者に相談してください。

 

外壁汚れを自分で掃除するか専門業者に依頼するかの判断基準とは?

外壁汚れの対処法を選ぶ際は、汚れの種類と範囲、そして安全性を総合的に判断することが大切です。

 

軽度の汚れであれば、ホースやブラシを使った水洗いで対処できます。

 

しかし、2階以上の高所作業や、チョーキング・ひび割れなどの劣化症状は専門業者への依頼が必要です。

 

また、高圧洗浄機の使用には注意しなければなりません。

 

水圧が強すぎると塗膜を傷める可能性があるため、適切な圧力調整ができない場合は避けるべきでしょう。

 

費用と安全性を天秤にかけ、無理のない選択をすることが、建物を長持ちさせる秘訣といえます。

 

まとめ:外壁汚れのサインを見逃さず美しく強い家を維持しましょう

外壁汚れには生物系・非生物系・劣化系の11種類があり、それぞれ適切な対処法が異なります。

 

とくにチョーキングやひび割れなどの劣化症状は、建物の構造に影響を与える前に対処することが賢明です。

 

高圧洗浄機を使っても落ちない頑固な汚れや、広範囲の汚れでお困りの場合は、ビカンテックの「ビカン工法」におまかせください。

 

特殊洗剤を使用してカビや汚れを根元から除去し、防カビ・防菌処理により美観が長持ちします。

 

素材を傷めずに施工できるため、安心してご依頼いただけるでしょう。

 

外壁の汚れが気になったら、まずは汚れの状況をご相談ください。

 

>>お問い合わせはこちら

この記事の監修者

平田愼二Hirata Shinji

株式会社ビカンテック

営業部

プロフィール

2010年よりビカンテック加盟店募集営業・加盟店の開業支援、数多くの加盟店との連携を取りながら営業・施工応援に従事。
日々加盟店の売上実績に貢献できるよう活動している。
洗浄施工実績多数。

株式会社ビカンテック
〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町2-2-12
TEL:06-7636-2212  E-mail:
becan@ninus.ocn.ne.jp